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タイのチェンマイで開かれるランタンフェスティバルで会場の裏側に日本人が集まる理由

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サワディーカップ!

今回はタイの京都とも呼ばれる街、チェンマイランタンフェスティバルに行ってきました。

とは言っても私が行ったのは2年前で少し古い情報なのですが、その時に面白い出来事があったので記事にしました。

私がこのランタンフェスティバルに参加した年は2016年の11月で、ちょうどタイのプミポン国王が亡くなられた年でもありました。

このお祭りの一カ月前に国王が亡くなられたので、一度お祭り自体が中止と発表され残念に思っていましたが、なんと直前で開催が発表されました。

なので情報が錯綜していて現地のタイ人の方に聞いても、どこで、どのくらいの規模でやるのか分からず焦っていました。

ネットで検索してもほとんどが古い情報で、確かなものはなかったのですが、一つのブログの記事に目が留まりました。

その記事は去年のもので、どうやらこのコムロ―イというお祭りのメインである、夜空にランタンを上げること自体は街の全体でやっているが、よくテレビなどで紹介される広大な土地で何千人もの人が一斉にランタンを上げるのは、チェンマイから少し離れた大学のグラウンドでやるという情報が書いてあった。

また記事の最後にこんなことが書いてあった。

その大学に入るには3000バーツ(約1万円)を払って事前にチケットを買う必要があるが、大学の裏側に周って塀をよじ登ればタダで入ることができる、私はおすすめはしないが勇気のある方はどうぞ。と書いてあったのだ。

私はその記事を見て塀をよじ登ろうとは思わないが、そんな事をやる奴が本当にいるのか確かめに行こうと思った。

夕方になり自転車でその大学に向かった。

大学はチェンマイの中心地から思いのほか遠くて、自転車で行った事をすごく後悔した。

もし行かれる方はトゥクトゥクソンテウで行きましょう。

 

いざ大学の前に着くと、大勢の人だかりで溢れている。

見たところ現地の人は意外と少なく、ほとんどが外国人観光客だった。

自転車を草むらに止め大学の正門に行くと何人か警備員が立っており、大学に入る人のチケットを確認している。

正門の方はどうやら警備は厳重のようだ。

大学の周りの道端では、もうすでにフライング気味でランタンを上げている人がちらほらいる。

道端にはランタンを売っている屋台があって、50バーツ(約150円)で買える。

後で分かったことだが、この屋台はどうやら違法で許可を得た屋台しか売ってはいけないらしい。

 

まだうっすら明るい空に上がるランタンを見ながら、記事に書いてあった大学の裏側に向かって歩いてみた。

すると裏側に近づくにつれて日本人が増えてくる。

同じ方向に歩く日本人の二人組に話しかけてみると、どうやらこの二人も例の記事を読んできたらしい。

その二人と談笑しながら大学の裏側にいくと、なにやら大きな人だかりができている。

人だかりに近づくと驚いたことに全員が日本人で、ざっと30人位はいる。

何をしているのか聞いてみるとこれまた驚いたが、全員が登れそうな塀を探していた。

そう、ここにいる日本人全員が例の記事を読んではるばる大学の裏側まで来ていたのである。

詳しく話を聞くと、私がここに来る30分前に勇気のある日本人の青年が塀をよじ登って大学に侵入したが、それをすべて分かっていたかのように大学の警備員が塀のすぐ内側で待ち構えていてあえなく捕まってしまったという。

その青年は警察には捕まらなかったものの、こっぴどく叱られたらしい。

あくまで私の予想だが、例の記事に書いてあった通り去年まではこの裏側から侵入する事ができたのだろう。

しかし毎年あまりにも侵入者が多いため、大学側も警備を強化したのだろう。

少し考えれば分かりそうなものだが、ネットの都市伝説の様な記事を信じてここまで来たチャレンジ精神旺盛な日本人が沢山いて私は少しうれしかった。

 

その後大学の外の道端で、数千ものランタンが一斉に夜空に上がるのを見たが本当に美しかった。

まるで夜空に天の川が現れたかのように、オレンジ色に光るランタンが夜空を覆い尽くしていた。

しかしそれ以上に美しいと思ったのは、学校の制服を着たタイ人の女の子が目をつぶって何かをお祈りし、落ちてしまわない様に静かにランタンを上げる姿だった。

これが本来のコムロ―イなのかもしれない。

次来た時は私もランタンを上げようと思った。

 

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