暇なら旅に出よう

旅とか日々感じたことを。

地獄の長時間移動 楽しむ旅が終わった瞬間

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サバイディー!

今回はバックパッカーなら誰もが経験するであろう地獄の長時間移動のお話。

ラオスビエンチャンから陸路でベトナムに向かおうと考えていた俺は、宿のフロントでどんな種類のバスがあるか聞いてみる事に。

最初はビエンチャンからベトナムハノイに一気に行こうとしていたが22時間かかると聞いて却下。

次にもう少し距離の短いベトナムの中心部にあるフエという街に一気に行こうとしたが、これまた18時間かかると言うのでもちろん却下。

少しでもベトナムに近づけるバスはないか聞いたところ、今いるビエンチャンベトナムのフエのちょうど中間地点にサワンナケートという所があって、そこまでなら8時間で行けるらしい。

22時間のバスを聞いた後に8時間のバスがあると言われるとえらく短くなった様に聞こえてしまうが、8時間も相当長い。

旅の中のイベントで一番「移動」が嫌いな俺からすると長時間移動というのは本当に地獄だが早く次の国に行きたいというのもあり、半ば騙されたようにサワンナケート行きのバスを買い、翌日の朝から出発することに。

 

翌朝、ホテルでバスを待っていると一台のソンテウ(小さい乗り合いバス)がホテルの前で止まる。

中にはバックパッカーの白人でギュウギュウ詰めになっている。

まさかこれでサワンナケートまで行くんじゃないだろうなと疑ったが、どうやら一度このソンテウで大きいバスターミナルまで行き、違うバスに乗り換えるらしい。

しばらくソンテウに乗っている旅人同士で話をしていると、一人の白人女性がめちゃくちゃ険しい顔をしてとなりの白人男性を睨んでいる。

どうしたのか聞いてみると、どうやら白人男性のドレッドヘアーが凄い臭いらしい。

男性の風下にいるこの女性だけがモロに悪臭をくらっているのだ。

しかも面白い事に、この二人は初対面らしいが女性がさっきからを男性に対して「お前の頭がクセえんだよ!」的な暴言を吐いている。

それを物ともせず楽しく会話をしている男性。

この図太さは生きてく上で大事だなあとこの二人をみて思った。

 

バスターミナルに着くとデカいバスがアイドリングをしながら俺らを待っていた。

バックパックを担いで乗り込むと俺は驚かされた。

見た目こそ日本にもある様な観光バスだが、中身がまったくの別物である。

普通のバスは座席が4列に綺麗に並んでるのを思い浮かべるが、このバスには座席というものは無く、代わりに鉄でできた2段ベッドが10個ぐらい無理やりバスにねじ込まれている。

その内の一つのベッド上段にバックパックをドサッと置き寝そべってみる。

これが意外と快適で、腰痛持ちの俺からすると座ることも出来て、完全に足を延ばして寝る事もできるのは普通に嬉しかった。

しかし、申し訳程度に置かれた枕と毛布はお世辞にも清潔とは言えなかった。

事実このベットに寝て二時間もバスに揺られていると体中がかゆくなってくる。

どうやらダニの巣窟だったようだ。

8時間のバス移動ともなると何回かトイレ休憩があるが、これまた強烈なのである。

最初の休憩でコーラでも買おうと思っていたら、何もない田舎の道にバスが止まり、乗っていた現地人が次々と横の草原に走っていく。

様はこの原っぱがトイレだよ!ということらしい。

また、お昼時にバスが止まりやっと昼休憩かと思ったら、バスにご飯とチキンを持ったおばちゃん達が10人位入ってきて、乗客に売り込みにくる。

しかしこれが絶品でチキンの味付けも美味しいし、米ももちもちしてて結構いける。

是非お試しあれ。

その後、サワンナケートに近づくにつれて乗客が一人、また一人と降りて行くのだが、その度に誰のかわからない大量の荷物を運転手がバスに積み込んでいる。

そんな事が30分に一回はあり、バスは安定の4時間遅れでサワンナケートに着いた。

そう、8時間で着くと言われていたバスが結局12時間かかったのである。

心の底からベトナムまで一気に行こうとしなくて良かったと思った。

 

サワンナケートでは宿を予約していなかったが、疲労とストレスで限界が来ており、とりあえず目に入った宿に泊まろうと思った。

そしていつもなら絶対に泊まらないであろう小綺麗なホテルの個室にチェックインしていたのである。

まあこんな時位は贅沢してもいいだろう。

 

宿を出て夜のサワンナケートを散歩したが、本当に何もない田舎町だったので翌日の朝にはベトナムに向かう事に決定。

ここまで移動の日々が続くと、もはや何でこんな事をしているのか自分でも分からなくなる。

自由で楽しい旅をするた為に日本を出たのに、これじゃあ罰ゲームをしに東南アジアに来てるようなもんだ。

正直このとき位から楽しむ旅は終わりを迎え、ただひたすら知らない土地に行かなきゃという義務感の中、旅をしていた。

もっと早くこの現状に気がつくべきだったが、当時は疲労で考える頭はもはや残っていなかった。

もし俺と同じ状況に陥ってしまっている旅人がいたら、一度立ち止まってよく考えて欲しい。

自分がなぜ旅に出たのかを。

移動が目的になっている旅なんてする必要はないのかもしれない。

それでは。

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