暇なら旅に出よう

旅とか日々感じたことを。

カンボジアの一泊300円の安宿でニートになったおっさんの話。

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チョムリアップスオ!(カンボジアでこんにちはの意味)

プノンペンカンボジアの悲惨な歴史を学んだあとは、アンコールワットで有名な街、シェムリアップに移動してきました。

街に着いて予約しておいた宿に向かったが、これがまた中心街から遠いのなんの。

それもそのはずで、東南アジアを3ヶ月旅していた中で最安の宿だからだ。

値段はなんと一泊300円。

いくら物価が安いからとはいえ、そんなに安くして今後やっていけるのだろうか?

外の庭にゴザをひいて、「ここがベッドです」なんて言われないだろうか?

色々と疑問は残ったが、とりあえず行ってみなきゃ始まんない。

ドキドキワクワクしながらチェックインし、ドミトリーの部屋に案内されたが、意外と広くて清潔だった。

しかし指定された俺のベッドは部屋のドアを開けたらすぐ右にあり、このドミトリーは14人部屋で人の出入りが鬼のようにあるので、落ち着かないこと山の如しである。

しかもこの部屋のドアの外は室内の廊下ではなく、直で外に繋がっているため虫さんが入り放題なのである。

ベッドを変えて貰おうと思ったが、いかんせん宿泊費が300円なので我慢することに。

夜になると案の定たくさんのバックパッカーがドタドタと帰って来て部屋を出入りする。

そしてドアを開けるたびにベッドでくつろいでる俺と目が合うので、お互い気まずそうに小声で「ハロー」と言う。

ごめん、やっぱりベッド変えたいわ。

しかし問題はこれだけではない。

深夜1時、ふいに目を覚ますと、部屋がキンキンに冷えてやがるっっ!!!

これは東南アジアの安宿あるあるなのだが、白人がとっても暑がりなのでクーラーの設定温度を16度にし、風量を最大にしてパンツ一丁で寝るのである。

俺はこの被害に何度もあっており、その度にノドがやられて風邪をひくのである。

そもそもこの時期のカンボジアの夜と朝は、クーラーを付けなくても少し肌寒いくらいなのに、さらに寒くする意味がわからない。

しかしこのままやられっぱなしだと、日本人全員が舐められてしまうと危惧し、俺はついに反逆にでた。

静かにクーラーの電源を切り、リモコンを空いているロッカーに隠した。

任務完了。

これで安眠を手に入れることに成功した。

日本人が勝利した瞬間だった。

表彰されてもおかしくはないだろう。

 

そんな、毎日が戦いの連続な300円の宿に、気づくと俺は1週間も滞在していた。

もちろんまだアンコールワットにも行っていない。

完全に観光する気が失せてしまったのだ。

毎日やる事と言えば、昼過ぎに起きて徒歩5分の市場に一房50円のめちゃくちゃ甘いバナナを買いに行く。

それを食べた後は、ベッドに転がりスマホでひたすらYou Tubeを見る。

いつの間にか日が暮れて夜になると、宿が無料で貸し出している自転車を漕いで中心街に行き、外に出ているやっすい屋台でタイ料理のパッタイを食べる。

その後は何度もきたことのある雑貨屋などを冷やかし、「このブレスレッド買おうかなあ」なんて思いながら、結局買わずに宿に帰る。

帰ったあとも、バックパッカー同士で旅の話をするわけでもなく、ひたすらネットサーフィン。

もうこれだけ見ると、ただのニートのおっさんである。

このままだと本当にヤバいと思い、意を決してアンコールワットに行く事に。

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