暇なら旅に出よう

旅とか日々感じたことを。

返還20周年の香港に行き、中国と香港のこれからについて考える。

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※この記事は2017年7月1日に香港に行ったときのことを、思い出しながら書いています。

 

ニーハオ。

マカオからフェリーで香港までやってきました。

この日は香港返還20周年らしく、大きなセレモニーが香港で開かれているらしい。

習近平国家主席も本土から香港に来ているそうです。

しかし、香港に住む民主派勢力がデモ行進をしているらしい。

海外のデモ行進を見てみたかったけど、香港に着いた夕方にはもう終わっていた。

やっぱり、香港に住んでいる人は「中国人」ではなく「香港人」という意識が強いのだろう。

実際に私の香港人の友達も、「私は中国人ではない、香港人だ」と言っている。

それは台湾人の友達も同じ意見で、「私は中国人ではない、台湾人だ」と言っている。

これが総意ではないだろうが、大多数の人は中国人と同じにはされたくは無いのだろう。

しかし、今回の中国本土の旅行で友達になった中国人の人は、「香港、台湾は紛れもなく中国だ。」と言っている。

正直言って、勉強不足の私はどちらが正しいかはわからない。

しかし、香港、台湾の人たちが独立したがっているのは事実だろう。

香港、台湾が独立して困るのは果たして誰だろうか、それはきっと中国政府だろう。

自分の国の国土が減って嬉しい政府なんていないからだ。

 

さて、今回の中国本土旅行で困ったことと言えば、中国政府によるネット規制だ。

中国本土にいる間は、Googlefacebooktwitterinstagram、などなど普段日本人が使っているであろうブラウザや主要SNSが使えないのである。

ほぼネット中毒の私は実に困った。

このネット規制がもうすぐ香港にも来ようとしている。

それは香港人が反発する訳だ。

確かに中国はネット規制をすることで、アメリカのシリコンバレーで生まれた、世界のITを牛耳っているGoogleAppleのサービスを使わせず、中国で生まれたITを使わせる事によって国内需要が高まり、中国の経済は潤うかもしれない。

しかし、「天安門事件」などの「国民が知るべき情報」までも規制してしまうのは、良いことではないだろう。

事実、中国本土で会った20代の若者に「天安門事件を知っているか?」と聞くと、全員口を揃えて「知らない」と言う。

そして驚いたことに、その事件の概要を説明しても、あまり興味がない様子なのだ。

よく言ってしまえば、今の中国に満足しているのであろうか?

しかし、私が聞いた若者達はごくわずかなので、もちろん色んな意見はあるだろう。

田舎の方に住んでいる貧困層には話を聞けていない。

ただ一つだけ言えるのは、若者が今の中国に満足しているかしていないかは関係なく、昔の人たちが「どんな思想を持って、何を変えようとしたか」という歴史を知っておく権利はあるだろう。

そこの情報を開示できるようになれば、少しは成長するのではないだろうか。

 

さて、そんな返還20周年を祝う香港にいるのだが、今日はなんとヴィクトリアハーバーで花火を打ち上げるらしい。

特にやることもないので行くことにした。

打ち上げ場所のヴィクトリアハーバーを目指しながら、ネイザンロードを歩いていると、既に大勢の人だかりができている。

人が多すぎて、とてもじゃないが花火が打ち上がる場所まで行けそうにもない。

だが、ここまで来て諦めるのも癪なので、満員電車の中のような人混みをかき分けて、なんとか打ち上げ場所の近くまで来ることができた。

しかし、ヴィクトリアハーバーまであと20mまで行くと、鉄柵で規制線が張られていて、これ以上前に進めないようになっていた。

鉄柵を乗り越えようとする中国人を、警察官が力ずくで押し戻している。

花火を見に来ただけなのに、まるで暴動を起こしている団体の中にいるような感覚だった。

結局、鉄柵は外されることのないまま、花火は打ち上がってしまった。

最後まで鉄柵を越えようとしていた若者は、警察に手錠をかけられて連行されいていた。

そんな険悪ムードの中始まった花火だが、開始10分でバケツの水をひっくり返したかのような大雨が降ってくる。

それを機に警察の数が少なくなり、大勢の人たちが鉄柵を越え始める。

あっという間に、規制線は壊れてしまった。

警察も諦めたのか、だれも取り締まろうとはしない。

その後も土砂降りの雨は止むことなく降り続け、外で花火を見ている人は、最初にいた人数の半分以下になっていた。

私も雨で靴がグチョグチョになってしまい、コンビニに避難していた。

まるで、「香港返還20周年を祝うな」と言っているような大雨だった。

帰り道、びしょ濡れのままホテルまで歩いた。

「香港はこの先どうなるのだろうか?」

素朴な疑問が浮かんだ。

きっとそれは香港に住む人が決めることであり、決めなきゃいけないことでもあるだろう。

この先の香港の行く末が気になる。

「また香港に来よう」

そう思った。

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