暇なら旅に出よう

旅とか日々感じたことを。

雨の日の大内宿。茅葺き屋根の古民家でネギそばを食べる。【福島】

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はい、こんにちは。

今回も前回の続きを書いていこうと思います。

 

小さい頃の思い出の地、「南ヶ丘牧場」を後にして、バス停に向かう。

もちろん、こんな山奥にあるバス停でバスを待っているのは私しかいない。

でもこういう時こそ、「あぁ、俺は今旅をしてるなぁ」と強く感じる。

周りに人も誰もいない、ぽつんとした状況が俺は好きだ。

しばらくすると、来たときと同じバスがやってくる。

とりあえず、黒磯駅に戻る予定だ。

しかし、日本の交通費は本当に高いと思う。

30分かそこらを走っただけで、800円近く取られてしまう。

田舎で利用する人も少ないから、尚更高いのだろうか?

ぐちぐち文句を言いながらバスに乗り込む。

バスは山道をグネグネと走っていき、あっという間に黒磯駅に到着。

そこからJRに乗り換えて向かうは、新白河駅だ。

なぜ新白河駅に向かったかというと、そこから今回の目的地でもある「大内宿」に直接向かうバスが出ているからである。

30分ほどで新白河駅に着いて、バスの待合室に向かう。

結構大きな駅だが、相変わらず人は少ない。

駅前の大きなロータリーには、真夏のような日差しが降り注いでいる。

「うーんっっ!」

太陽に大きく手を伸ばし、大きく背伸びをする。

新鮮な空気と、太陽光が気分を落ち着かせてくれる。

なんて気持ちの良い日なんだろう。

待合室の自動販売機でジュースを買って、気長にバスを待っていると、大きな観光用のバスが目の前に止まった。

どうやらこれに乗るらしい。

中に入ると、4列シートが奥まで続いていた。

ちなみに乗客は俺の他に2人しかいない。

窓際の席に座って、しばらくするとバスが出発した。

バスはまた、曲がりくねった山道をズンズンと進む。

バスの中が少し寒くなったと思ったら、外の風景も段々と薄暗くなっていく。

さっきまでカンカン照りだった空が、嘘のようにドス黒い雲で覆われていく。

大内宿のバス停に着いた頃には、パラパラと雨が降ってきていた。

帰りのバスの時刻を確認してから、奥へと向かう。

入り口のところで、スタッフのおじさんがビニール傘を貸してくれた。

すごくありがたい。

 

説明が遅れたが、大内宿とは、福島県南部の人里離れた山間部に30軒以上の茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ江戸時代から残り続ける宿場町だそうだ。

入り口から、いきなり大きな茅葺き屋根の民家が、お出迎えをしてくれる。

地面は土で覆われていて、当時の雰囲気が再現されている。

しかし、雨が結構降っているので、地面がぬかるんでいて、靴に泥が飛び散る。

さらに先に進むと、沢山のお土産屋さんや、食事処がある。

適当に流し見をして奥に進むと、少し小高い丘に続く階段があるので登ってみることに。

階段が思っていたより急で、ぬかるんでいるため慎重に昇る。

丘の上に着くと、さっきまで歩いてきた茅葺き屋根の民家をすべて見渡せる。

ここからの景色は、なんともいえない良さがあった。

雨が街の雰囲気を静かにしていて、昔の大内宿にタイムスリップしたかのような感覚に襲われた。

雨の日の旅も、また一興だなと感じた瞬間だ。

 

急な階段を下り、また民家が立ち並ぶ通りにもどる。

流石に雨が強くなってきて、気温もぐっと下がり、手がかじかんでくる。

朝からソフトクリームしか食べていないので、ここで食事を取ることにした。

いくつかの商店を見渡していると、「ねぎ蕎麦」という文字が多く見られる。

ここの名物なのだろうか?

気になったので、その中で特に空いてそうな蕎麦屋に入ってみる。

入ると、元気なおあばあちゃんに、座敷の席に案内される。

店内はまさに、これぞ古民家といった雰囲気で、木組みの家で味がある。

メニューをみると、やはりネギ蕎麦がおすすめらしいので、それを注文。

しばらくして、テーブルの上にきたのが、見た目こそ普通の蕎麦だが、箸のかわりに一本の長ネギが置いてあるではないか。

なるほどね、テレビで見たことあったネギ蕎麦はここのだったのか。

箸の代わりに長ネギで蕎麦を食べるのがあるのは知っていたが、まさか大内宿だとは知らなかった。

食べたいと思っていたので、とても嬉しい。

さっそく、レンゲでダシをすすってみる。

めちゃくちゃ美味い。

冷え切った体に、染み渡る。

続いて、長ネギで蕎麦をすくい、ズズッとすする。

そして少し長ネギをかじる。

う~ん、なんという幸せだろうか。

こんな美味しい蕎麦を食べたのは初めてだ。

きっとこのシチュエーションで食べたからこそ、人一倍美味しく感じるのだろう。

最後には蕎麦湯も頂き、大満足だ。

 

もう少し蕎麦屋でまったりとした時間を過ごしていたかったが、帰りのバスの時間が迫ってきている。

急いでお勘定をして、バス停へと急ぐ。

すると既にバスは到着していて、たった今ドアを閉めて前進し始めたではないか。

重たいバックパックを背負いながら、全力でバスを追いかける。

「待って〜!!待ってくれ〜!!!」

なんとか追いつき、ドアをノックすると運転手がこう言う。

「ごめんね~、もう乗る人いないと思っちゃった〜」

いや、こちらこそギリギリでごめんなさい。

しかし、本当に危なかった。

このバスを逃したら、周りに何もない観光地で野宿をするしかなかった。

かなりスリリングな思いをしたが、これも旅ならではの経験だろう。

疲れきった体を、バスの座席で休ませる。

もう日が大分落ちてきて、当たりは薄暗い。

これから向かうのは、今晩の宿がある会津若松だ。

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