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蔵王のお釜で外国人観光客を相手に通訳をしてみた。【山形】

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はい、こんにちは。

皆様お元気でしょうか。

私はまあぼちぼちでございます。

それでは東日本縦断の続きを書いていこうと思います。

 

山形のビジネスホテルで早めに起きる。

今日は蔵王のお釜に行く予定だ。

お釜とは、山の火口に水が溜まっている部分のことだ。

火口湖というらしい。

ということで山形駅から「かみのやま温泉駅」に向かう。

それにしても「かみのやま温泉駅」って凄い名前だよね。

駅に着いて、観光案内所のおばさんに行き方を聞くと、駅前のバスロータリーからお釜行きのバスが出ているらしい。

バス停にはまだ誰もいないので、そんなに人気ないのかな?と思っていたが、次の電車が来ると、続々と外国の方達が、お釜行きのバス停に並び出す。

その後ろに急いで並び、一緒にバスを待つ。

私の周りでは、色んな言語が飛び交っていて、まるで海外にいるような感じがしておもしろい。

しばらくして、小さなバスがやってきた。

運転しているのは、70代くらいのおじいちゃんだ。

外国人の1人が、そのおじいちゃんに「これはお釜行きなの?」と聞いているが、英語をまったく理解していない様子。

大丈夫だろうか?と思いながら、続々とバスに外国人が乗り込む。

俺も最後の方に乗り込み、運転手の真後ろの席に座る。

バスはゆっくりと動き出し、山道をグングンと登っていく。

乗ってから40分ほど経ったところで、スキー場の駐車場にバスが止まる。

え?乗るバス間違えたかな?と思ったが、どうやらトイレ休憩らしい。

バスがスキー場に急に止まってポカーンとしている外国人に、運転手のおじちゃんは思いっきり日本語で「トイレ休憩ね~、10分後に出発するから!」と言うが、外国人たちはまったく理解していない様子。

見かねた俺は、かなり緊張しながら「バスルームブレイク!」と翻訳してあげると、「なるほどね!」といった感じで理解してくれたみたいだ。

おっちゃんに、「君、英語喋れるんか!」と言われ、ちょっと気分が良い。

正直言って英語は全然話せないが、前にテレビで「海外ではトイレをバスルームと言う」と言っていたので、たまたまそれを覚えていただけだ。

まあ、なんにせよ役に立てたのであれば良かった。

トイレ休憩が終わり、バスに乗り込んでお釜を目指す。

かなり山の上の方に来たのか、窓から見える景色が既に壮観だ。

曲がりくねった道をグングンと進んでいると、前にいる運転手のおじちゃんが急に日本語でガイドを始める。

「この山は冬になると、樹氷ができて綺麗なんだよ~」と言うが、案の定外国人は何を言っているのか理解できていない。

「また通訳してくれよ、あんちゃん!」と言ってくるが、困ったものだ。

さすがにそこまで俺の英語力は高くはない。

しかし、後ろにいる外国人も俺の顔を見てきて、今にも「早く通訳しろよ」といった顔をしている。

他に英語を話せる日本人は乗っていないかと思い、バスの中を見渡したが、なんと乗客の俺以外はみんな外国人だった。

どうなっとんねん山形は。

なんでこの山奥だけグローバル化が進んどんねん。

急いでgoogle翻訳のアプリを開いて、ガイドを翻訳するが、恥ずかしくてあまり大きな声で言えない。

日本人の英語が上達できない理由を、身をもって知ってしまった瞬間だった。

結局、大した通訳もできず無事に山頂に着いた。

山頂からはバスを降りて、スキー場にあるようなリフトに乗って、お釜の近くまで行く。

「一時間後にバスに戻ってきて下さい」という通訳をして、俺もお釜へと向かう。

もう5月なのに、雪がかなり残っている。

Tシャツにパーカーだけで来てしまったので、かなり寒い。

しかし、リフトから見える景色はこれまた素晴らしいものだった。

10分ほどでお釜に到着。

想像していたよりも大きく、初めて見た火口湖に圧倒されてしまった。

自然の偉大さを改めて再確認させられるような、そんなパワーを感じる場所だ。

お釜を見た後、さらに上に登り、山の山頂に行くと、360度を見渡せるパノラマがそこにはあった。

雲が自分と同じ高さにあって、富士山を登った時のことを思い出す。

山頂にある神社でお参りをしたら、バスの時間が近づいてきたので、そろそろ戻ることにした。

帰りのリフトに乗っていると、駐車場の横のスペースでスノーボードをやっている若者のグループがいる。

少ない雪を集めてジャンプ台を作り、華麗なトリックを見せてくれた。

俺もスノボードが大好きなので、つい見入ってしまった。

同じバスの外国人カップルもスノーボードを一緒に見ている。

俺もやりたくなっちゃって、板とか借りてやりたかったが、そんなコミュニュケーション能力は私にはないので辞めておいた。

帰りのバスに乗り込み、山をグングン下っていく。

「今日は通訳してくれてありがとね」と運転手のおじさんが言ってくれた。

いやいや、むしろこんな通訳でごめんなさい。

今度はもっと勉強してきますね。

「ここはいつも外国人が多いんですか?」と聞くと、どうやらほとんどが外国人観光客らしい。

「俺も実は英語勉強してるんだけどねぇ〜、やっぱりこの歳になると中々覚えらんないんだよねぇ〜」と、運転手のおじさんは言う。

バスのダッシュボードにはボロボロな英語の参考書が入っていた。

俺は、この歳になっても勉強をしようといているこのおじさんが素晴らしいと思った。

何歳になっても勉強を続ける姿勢は、本当に見習わなくてはいけないと思う。

バスを降りて、おじさんに別れを告げて、かみのやま温泉駅を後にした。

機会があればまたここに来て、少しは上達した通訳をしてみたいと思う。

もちろん、またこのおじさんが運転するバスで。

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